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外務省機密漏洩事件。

沖縄が5月15日で返還(本土復帰)されて33年目を迎えた。社会一般では、すでに過去の事と忘れ去られている。1971年に、国会等マスメディアでも大きく報道された「外務省機密漏洩事件」は、僕の中では、実に不可思議に思っていた。
当時、毎日新聞・記事掲載した「西山太吉」記者、並びに毎日新聞者自体へのバッシングは異常とも思えた。「密約」の存在は、33年を以ってはっきりと確認できたのだが、個人の名誉・取材の内容・方法、新聞社の報道自体の是非は、不明のままだ。「国益」の名の下に為政者の利益で終ってしまってよいものとは到底思えない。
裁判自体が不可思議でもある。朝日新聞の5月15日付け、第3社会面の当時の東京地検担当検事のコメントを読むと検察の姿勢に疑問をもつ。・・・「ひそかに情を通じて」という言葉を私が思いつくと、幹部は喜んでね。「国民によく事件の全容を知らしめる。これはいい」と総長が言ったのを、いまでも覚えていますよ。・・・「検察」の独自性はどこに行ったんだろうと、昨今の裁判を垣間見ても思うところがある。事実検証ばかりが先に立って、本質の部分が隠れてしまっているように感じられる。西山氏の提訴を真摯に見守って、「報道の自由」のあり方も含め検証される事を願うばかりだ。昨今でもスキャンダル的に記事を発信するマスメディアのあり方も問題である。
by redhupa | 2005-05-17 10:24
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